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宗教

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宗教 多川俊映先生 篠原ともえ
宗教 多川俊映先生 篠原ともえ
篠原ともえさん 篠原
わたしは、運慶の仏像が身につけている装飾品もすごくすてきだなと思うんですけれども、多川さんからご覧になっていかがですか?
装飾品まで丁寧に作られている。
八大童子立像のうち、恵光童子
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
残念ながらあんまり興味がないんですね(笑)
篠原ともえさん 篠原
そうなんですね(笑)
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
これは?(篠原さんの手元のブレスレットを指しながら)
篠原ともえさん 篠原
これは今回、私がオリジナルでお数珠を作ったんです。
簡易版のお数珠風ブレスレットなんですけども。
(*運慶学園の手芸部で詳しい作り方を紹介しています)
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
今の話で余談ですけれど、彫刻というのは木を彫るでしょ。それで終わったら絵仏師っていって、絵師がそこに彩色をする。だから、運慶自体は彩色はしていないんです。
篠原ともえさん 篠原
プロデューサー的なお立場なんですね。でも、運慶は「こんな色で」と指示されるんですよね。
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
もちろん、指示は全部するわけですね。だけど、分業ですからね。
篠原ともえさん 篠原
彫る方、色を塗る方・・っていう。
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
そうそう。昔から、仏師、絵仏師っていますよね。



篠原ともえさん 篠原
実際の運慶は、どんな人物だったんでしょうか。多川さんのイメージする運慶の人物像はどういったものでしょうか。
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
六波羅蜜寺に運慶だという肖像彫刻がありますよね。
(*本展覧会には出品されません。)
それを見てしまうと、どうしてもそこをもとにして運慶をイメージしてしまいますね。少なくとも、六波羅蜜寺の運慶の姿の彫刻を見ていると、手が大きいですよね。だから、ああいうすごく大きな手で、ぐいぐいと彫っていったのかと、そういう感じもしますよね。
篠原ともえさん 篠原
東大寺の仁王像もすごく隆々としてますよね。それは、デフォルメとはいえ、実際にそういう動きを知っていたんじゃないかと思うんですよね。
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
そうでしょうね。私の親しい日本画家がいるんですけど、絵描きというのは、イメージでは描けないんですって。必ずまず写生をする。それをだんだんふくらませていくわけです。彫刻だって同じでしょう。筋肉隆々の人を目の前において、だんだんイメージを作り出していったんでしょう。
篠原ともえさん 篠原
人間の体の動きを、観察、研究しながらつくったのかもしれませんね。
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
筋肉がどのようについているとか、知ってないとできないですから。
(*筋肉については【体育】の授業で詳しく解説しています。)
篠原ともえさん 篠原
そうですよね。やはり運慶は実直な方だったんでしょうか。運慶展のポスターにも使われている無著さま、そして世親さまの表情から、お人柄が伝わってくるように思うんです。
無著菩薩立像(右)・世親菩薩立像(左)
興福寺貫首 多川俊映さん 多川
無著・世親は、肖像彫刻の最高峰だといわれてますよね。写実とよく言われますけれども、どちらかというと精神性の高さや深さが感じられる彫刻ですよね。今にもまばたきしそうでしょ? 玉眼も入っていますし。
篠原ともえさん 篠原
はい! 私、玉眼がとくに大好きで。その当時、鎌倉の仏師たちは玉眼の表現に夢中になったと思うんです。私は玉眼に映る光を探すのがすごく好きなんですが、今回の運慶展、どんな光で演出してくれるのかが楽しみです。
教壇

Our Classes運慶学園の授業

美術

全3回

みうらじゅん先生

サムネみうら

すごいぞ、運慶

『見仏記』でおなじみのみうらじゅんさんが縦横無尽に運慶について語る美術講座。

歴史

浅見 龍介先生

和田 彩花さん

サムネ 和田

鎌倉彫刻史と運慶

学園生徒・和田彩花さんが東京国立博物館研究員の浅見龍介氏に話を聞きます。

宗教

興福寺貫首

篠原 ともえさん

サムネ 篠原 貫首

僧侶・運慶

学園生徒・篠原ともえさんが多川俊映興福寺貫首に話を聞きます。

体育

石井 直方先生

サムネ 石井

天燈鬼・龍燈鬼の筋肉を科学する

運動生理学が専門の石井直方先生が、天燈鬼・龍燈鬼立像の筋肉について解説します。

運慶展公式サイトはこちら