天井

歴史

スピーカー

運慶展の開催を前に、展覧会の基礎知識を、学園生徒・和田彩花さんが、東京国立博物館研究員の浅見龍介先生に質問しました。
開幕後、改めてインタビューし、鎌倉彫刻史について、掘り下げていきます。

和田彩花さん 和田
運慶は鎌倉時代に活躍した仏師と教わりました。
運慶が造った仏像は何体あるのでしょうか?
「運慶」展では何体展示されますか?
浅見龍介氏 浅見
はっきりした数を言うのはむずかしいのですが、今のところ31体と見る意見が一般的です。
仏像の内側の空洞部分に収められていた札に作者として運慶の名前が書かれている静岡・願成就院と神奈川・浄楽寺の像、仏像が坐る台座の裏側に運慶の名がある奈良・円成寺の大日如来坐像や興福寺北円堂の像、信用できる記録に運慶が造ったことをしるすものは確実に運慶の作と言えます。
そのような銘文、記録のないもので、研究者によって意見のわかれるものもあるのです。
運慶展ではこの31体のうち22体を展示します。

22体の所在一覧

和田彩花さん 和田
運慶の造った仏像と言えば、まず東大寺の門にある仁王さまを思い出します。
それから、こちらも有名な無著・世親さまは興福寺にいらっしゃるのですよね。
浅見龍介氏 浅見
はい、興福寺の北円堂に安置されています。
このお堂は春と秋に1週間ずつ公開されます(※今秋は「運慶」展出陳のため公開されません)が、その他の時期は拝観することができません。また、その他のお像も公開時期が限られていたり、何かのついでに行けるところではないので、じっさいに複数の運慶の仏像と対面した人は案外少ないと思います。
和田彩花さん 和田
雪舟とか長谷川等伯とか狩野派、琳派の絵は美術館で見る機会も多いし、特別展もありましたよね。
運慶の仏像は美術館にはないのですか?
特別展はこれまで開かれなかったのですか?
浅見龍介氏 浅見
31体のうち栃木県足利市にある光得寺の大日如来像は東京国立博物館でお預かりして、1年に3ヵ月ほど展示しています。神奈川県横浜市にある光明院の大威徳明王像は神奈川県立金沢文庫に預けられていて時々展示されています。そのほかの像はお寺にあります。
特別展は、平成6年に奈良国立博物館で「運慶・快慶とその弟子たち」が開催されました。その時、31体のうち10体が展示されました。2011年に神奈川県立金沢文庫で開かれた「運慶 中世密教と鎌倉幕府」では31体中7体が展示されました。
和田彩花さん 和田
今度の「運慶」展は22体ですからすごいですね。
そう言えば、奈良国立博物館で「快慶 日本人を魅了した形」(2017年4月8日~6月4日)という特別展が開催されていましたが、運慶と快慶の展覧会を同じ年に行なうのは何か理由があるのですか?
浅見龍介氏 浅見
いえ、実は偶然なんです。「運慶」展は興福寺の中金堂が400年ぶりに再建されるのを記念して開催するもので、2018年10月に完成の法要が行なわれる予定です。その1年前に開催ということになりました。
和田彩花さん 和田
機会があればまた興福寺の北円堂を拝観したいと思っています。どこか注目する点はありますか?
浅見龍介氏 浅見
北円堂は運慶が仏像を造ったときの建物がそのまま残っています。そのお堂の空間、雰囲気を十分に感じるように心を落ち着けて拝んでください。展覧会場の無著・世親像と違って見えるでしょうか?
教壇

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美術

全3回

みうらじゅん先生

サムネみうら

すごいぞ、運慶

『見仏記』でおなじみのみうらじゅんさんが縦横無尽に運慶について語る美術講座。

歴史

浅見 龍介先生

和田 彩花さん

サムネ 和田

鎌倉彫刻史と運慶

学園生徒・和田彩花さんが東京国立博物館研究員の浅見龍介氏に話を聞きます。

宗教

興福寺貫首

篠原 ともえさん

サムネ 篠原 貫首

僧侶・運慶

学園生徒・篠原ともえさんが多川俊映興福寺貫首に話を聞きます。

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